xkcd: Dorm Poster - 学生寮のイタズラ

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ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年~2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。

dorm_poster.png
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Dorm Poster(学生寮のポスター)

Alt-text: I was going to record an album with that cover under the name "PINK FTFY", so it'd come after them on the store CD rack. But at this point music stores are just rooms where CDs are set out to age before they're thrown away, so probably nobody would see it.
 (僕は、「PINK FTFY(「直しておいたよ」の意)」と言う名前で、このカバーを使って、アルバムを録音して、店舗のそれら(ピンクフロイド)のCDラックの後に並べる予定だった。でもこの時点で、音楽店はそれらが捨てられる前の世代に向けてCDを並べる場所しかない。それじゃ、おそらはく誰も見ないだろう。)

補足

 ピンク・フロイドのアルバム「The Dark Side of the Moon」のアルバムカバーをネタにしたコミック。大学の大学寮に貼られがちな、このアルバムカバーのポスターに対応した、集光とプリズムのポスターを作成して、既に暮らしている同室者へイタズラをする。

 イメージテキストではこのイタズラを店舗に広げようとするが、CD自体が既に流通していない。

xkcd: X11 - マニュアルとオートマ

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x11.png
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X11(X11)

縦軸: General satisfaction with how my life is going
 (僕の人生がどのように進行しているかについての全体的な満足感)

横軸: Time since I last had to open xorg.conf
 (僕がxorg.confを最後に開かなければならなかった時からの時間)

Alt-text: Thomas Jefferson thought that every law and every constitution should be torn down and rewritten from scratch every nineteen years--which means X is overdue.
 (あらゆる法律と憲法は取り壊されなければならず、19年ごとにゼロから書きなされなければならないと、トーマス・ジェファーソンは思った...そして、Xは、その期間を過ぎている。)

補足

 X11とは、Unix、Linux系で使われるウィンドウシステムのGUI、「X Window System」の事である。

 そのX11の設定を書き込むのが、xorg.confだが、設定内容がかなり複雑であり、カスタマイズがかなり難しい為、一昔前はこれを開かざるをえない状況がかなり存在していた。最近はそんな状況も減ってきたのだが、それがしばらくは満足だったんだけど、最近は中身をいじれなくてちょっと寂しいなぁ、言う作者の状況をこのグラフは表している。

 イメージテキストは、トーマス・ジェファーソンの事実が書かれている。トーマス・ジェファーソンによると、「法律と憲法は取り壊されなければならず、19年ごとにゼロから書きなされなければならない」のだが、X11のリリース年は、1987年であり、既に19年をとっくに過ぎている。

xkcd: The Corliss Resolution - 知的生命体が宇宙外に飛び出さない訳

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the_corliss_resolution.png
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The Corliss Resolution(コルリスの決断)

[The Fermi paradox: Planets are so common that life should be, too. So where is it?]
 (フェルミのパラドックス:惑星は、私たち生命が存在しているように、ありふれている。だが、彼らはどこに居るんだ?)

[Well, now we know.]
 (そう、現在、我々は知っている。)

[It's not that life inevitably destroys itself with war.]
 (生命は戦争によって必然的に自滅しない事を。)

[It's just that it takes longer to develop space colonization]
 (生命が宇宙への植民地化を展開する事は、より多くの時間を費やす...)

[Than it does to invent an activity]
 (...アクティビティを開発するよりも。)

[more fun than survival.]
 (それは、「存続」よりも楽しい。)

Holy crap.
 (すげーなー。)

I don't care how dangerous it is. I have to try it.
 (危険なんて関係ないさ。試してみよう。)

Alt-text: And no avian society ever develops space travel because it's impossible to focus on calculus when you could be outside flying.
 (そして、外側へと飛び出せた時、計算に集中することは不可能なので、鳥類の文明は宇宙旅行への開発を決して行いません。)

補足

 「宇宙年齢の長さと宇宙にある膨大な恒星の数から、地球のような惑星が恒星系の中で典型的に形成されるならば、宇宙人は宇宙に広く存在しており、そのうちの数種は地球に到達しているべきだ」と言う、「フェルミのパラドックス」についてのコミック。

 ジェブ・コルリスは、プロのベース・ジャンパーで、ウイングスーツを来て崖から飛び出す動画で有名。

 人類の存続の為に宇宙の外側へと移住しようとする労力よりも、アクティビティのような楽しい行為を開発している方が楽しい。だから、知的生命体は外側へ出ず、地球にもやってこないのだと言う作者の主張。

xkcd: Eternal Flame - 永遠の炎

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Eternal Flame(永遠の炎)

Alt-text: There's always the hope that if you sit and watch for long enough, the beachball will vanish and the thing it interrupted will return.
 (座って、相当長い時間見続けていれば、このビーチボールは消え、中断した作業が戻ってくると言う望みを常に持っています。)

補足

 通常、「月水金」更新のXKCDが、木曜日に特別配信した今回のコミック。スティーブ・ジョブズへ追悼の為と思われる。

 Mac OS Xが作業中の時に現れる、アイコン「Eternal Flame(永遠の炎)」を眺める主人公たち。セリフのないこのコミックの中に、作者の様々な思いが込められているのだと思う。

xkcd: Subliminal - 企業ロゴに隠された本当の意味

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Subliminal(サブリミナル)

男: What hidden arrow?
 (隠された矢印って、何?)

女: I thought everyone knew about it. Pull up the fedEx logo.
 (誰でも知ってると思ってたわ。「FedEx」のロゴを出してみて。)

男: Where is it?
 (それって、どこ?)

女: Right there. Look at the whitespace.
 (右のそこ。白い部分を見て。)

男: I don't see it.
 (見えないよ。)

男: All I see is Guy Fawkes watching Willie Mays catch a fly ball while an armored assault vehicle rolls fast.
 (僕には、武装した装甲車が高速で走る抜ける中、ウィリー・メイズがフライを捕るのを見ている、ガイ・フォークスにしか見えないよ。)

女: ...You either need more medication or less. not sure which.
 (...少し薬が足りないか、もっと必要かのどちらかのようね。どっちかわらないけど。)

Alt-text: Once you see it, you can't help seeing it every time. Until your body finishes metabolizing the mushrooms.
 (一度でもそう見えたなら、君は、毎回そう見えずには居られない。君の体の中でキノコが新陳代謝し終わるまで。)

補足

 FedExの企業ロゴの中に隠されている「→」マークをネタにしたコミック。

 男は、FedExの中に隠された矢印が見えず、戦車を背景にした、フライをキャッチする野球選手、そしてそれを見る帽子をかぶった髭を生やした男がロゴに隠されていると主張する。

 ガイ・フォークスについては下記。

xkcd: Caroling - キャロル潰し

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Caroling(クリスマス・キャロル)

合唱団: ♪Good king wenceslas looked out on the -
 (♪良い王様ウェンセスラスは、外を見た・・・)

黒ハット: King wenceslas massacred my people.
 (ウェンセスラス王は、同胞を大量虐殺した。)

Alt-text: For a thousand generations we vowed never to forget how his soldiers feasted on our brother Stephen.
 (幾千もの世代の間、僕らは、彼の兵士がどのように僕ら兄弟ステファンを大いに楽しんだか、けして忘れない事を誓った。)

補足

 このコミックで引用されているのは、クリスマスキャロルの「ウェンセスラスはよい王様」である。詳しくは下記参照。

 ウェンセスラス王が虐殺をしたと言う歴史的事実はないようなので、単に黒ハットは合唱団を邪魔するためにからかっているだけと思われる。

 イメージテキストのステファンは、西方キリスト教での12/26の休日、「ステファノの日」をさしているらしい。

xkcd: Hotels - 「悪いレビュー」の効果

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Hotels(ホテル)

男: what's with this negative review? You liked that hotel.
 (この否定的なレビューはなんだい?君はあのホテル、好きなはずなのに。)

黒ハット: I have a script that posts a bad review for every hotel I stay at.
 (宿泊したホテルの全てに悪いレビューをポストするスクリプトが俺にはあるんだ。)

It reduces demand, which means more vacancies and lower prices next time.
 (それで需要が減るだろ。そうすると、たくさんの空き部屋が出て、次に泊まる時の値段も下がるってわけだ。)

男: What if the place sucks?
 (最悪のホテルだったら、どうなる?)

黒ハット: I change the review to positive to steer other people there.
 (他のやつらをそこに導くため、肯定的なレビューに変えるさ。)

男: You punish companies you like!
 (君は好きな企業を打ちのめすのか!)

黒ハット: The odds of my review putting a hotel out of business are negligible.
 (俺のレビューがホテルを廃業に追い込む確率なんて、ごくわずかさ。)

男: If we all did that, the system would collapse!
 (みんながそうしたら、システムは崩壊する!)

黒ハット: Doesn't affect my logic. Tragedy of the commons.
 (俺の論理に影響はない。「コモンズの悲劇」さ。)

男: That's not even the tragedy of the commons anymore. That's the
tragedy of you're a dick.
 (それは、もう「コモンズの悲劇」でさえ無いな。「君がイヤなやつ」と言う悲劇だ。)

黒ハット: If you're quick with a knife, you'll find the invisible hand is made of delicious invisible meat.
 (君が素早くナイフ使えるなら、「見えざる手」が見えない美味しい肉で出来てる事が分かるさ。)

Alt-text: 'Rating: 1/5. Room filled to brim with semen, and when front desk clerk opened mouth to talk, bedbugs poured out.'
 (評価:1/5。部屋は精液であふれかえり、そして、フロント係が会話で口を開くたび、南京虫が溢れ出します。)

補足

 自分だけ良い思いをするために、良いホテルには悪いレビューを書き、悪いホテルには良いレビューを書く黒ハット。男はその企みをなんとか正そうとするがコモンズの悲劇を引き合いに出して正当化しようとする。

 「コモンズの悲劇」とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則の事。詳しくは以下を参照。

 イメージテキストは、黒ハットが書いていると思われる、悪いレビューの一例。

xkcd: Development - 台風の認知学的な発達

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Development(発展)

ニュースキャスター: Fear turned to confusion today as hurricane Rina developed to Piaget Stage 5, with sustained interests in objects and their properties.
 (物体とそれらの特性への興味が維持された状態を持ちつつ、ハリケーン「リーナ」がピアジェの5段階目へと発展したので、恐怖は今、混乱へと変わりました。)

Alt-text: Funding was quickly restored to the NHC and the APA was taken back off hurricane forecast duty.
 (資金は国立ハリケーンセンターへとすぐに戻され、米国心理学会はハリケーン予想業務から引き戻されました。)

補足

 ハリケーンの「発達(Development)」と認知学的な「発展(Development)」を重ね合わせ、心理学的に台風を予想したらどうなるのかと言うネタ。ピアジェのステージとは、ジャン・ピアジェが提唱した感覚運動的知能ステージの事を言っている。ピアジェによるステージは6段階ある。ハリケーンの強さは1から5段階まで。

 詳しくは下記あたり。

xkcd: Sharing - 共有出来ない木

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Sharing(共有)

女: Whoa. What's this?
 (うわ。これ何?)

男: What's what?
 (何って何さ?)

女: This trees has a USB port.
 (この木にUSBポートがあるわ。)

男: Try connecting to it, I guess.
 (それを繋いでみたらどう?)

女: It's offering up a drive with one file on it.
 (ドライブの中は1ファイルだけね。)

男: What's the file?
 (何のファイル?)

女: An eBook. "shel_silverstein_~_The_Giving_tree.azw"
 (電子ブックよ。「shel_silverstein_~_The_Giving_tree.azw」(「シェル・シルヴァスタイン~おおきな木.azw」))

男: Never heard of it. Let's the a look!
 (聞いたこと無いな。開いてみようよ。)

中身: DRM error: you have not purchased rights to view this title.
 (DRMエラー:あなたは、このタイトルを閲覧する権利を購入していません。)
Lending is not enabled.
 (貸出は許可されません。)

男: Huh, oh well.
 (ふーん。ま、いいか。)

女: Let's go see what Mike is up to.
 (マイクが何しているか見に行きましょ。)

Alt-text: In the new edition of The Giving Tree, the tree uses social tools to share with its friend all the best places to buy things.
 (「おおきな木」の最新版では、木は、購入する一番良い場所を友人と分かち合うために、ソーシャルツールを使用します。)

補足

 自分自身を共有する「全てを与える木」の話、「The Giving Tree(おおきな木)」の電子ブックファイルを開こうとしたら、デジタルデータの著作権エラーで、閲覧できなかったという皮肉な話。

2011.9.28追記

 コメントを参考に訳文を一部変更しました。

xkcd: Neutrinos - ニュートリノ議論

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Neutrinos(ニュートリノ)

女: Did you see the neutrino speed of light thing?
 (「光より早いニュートリノ」の記事、読んだ?)

男: Yup! Good news; I need the cash.
 (そうなんだ!良いニュースだよ。現金が必要なんだ。)

女: Huh? cash?
 (え?現金?)

[Yeah. When there's a news story about a study overturning all of physics, I used to urge caution, remind people that experts aren't all stupid, and end up in pointless arguments about Galileo.]
 (ああ。物理学全体をひっくり返すような研究に関するニュースがあった時、「専門家達はみんなバカじゃないことを思いだせ、ガリレオのような無意味な議論は終わらせるべきだ」と、僕はかつて注意を促した事がある。)

男: No, this isn't about whether relativity exists. if it didn't, your GPS wouldn't work.
 (いや、これは、相対性が存在するかどうかについてではない。もしそうじゃないなら、君のGPSは働いていないんだろう。)

What do you mean, "science thought police"? Have you seen our budget? We couldn't begin to afford our own thought police.
 (君が言うのは「科学思想警察」か?僕らの予算を見たのか?僕らは自分自身の「思想警察」を持つ余裕さえも無かった。)

女: That sounds miserable and unfulfiling.
 (それは、惨めで、むなしい感じね。)

男: Yup. So I gave up, and now I just find excited believers and bet them $200 each that the new result won't pan out.
 (そうさ。だから、僕は諦めたんだ。で、今度は、熱狂的な信者を見つけてきて、新しい結果が出ない方に、それぞれ200ドルずつ賭けるんだ。)

女: That's mean.
 (それで?)

男: It provides a good income, and if I'm ever wrong, I'll be too excited about the new physics to notice the loss.
 (そうすれば、きっと良い収入が入るよ。で、僕が間違いだったとしても、その損の元になった、新しい物理学の発見について、もっと興奮出来るよ。)

Alt-text: I can't speak to the paper's scientific merits, but it's really cool how on page 10 you can see that their reference GPS beacon is sensitive enough to pick up continential drift under the detector (interrupted halfway through by an earthquake).
 (僕は、新聞記事の科学的なメリットを話す事は出来ません。でも、その探知器(地震により、途中で中断された)の下で漂う大陸に十分気付く程、彼らの使用したGPS ビーコンの感度がと言うことを君がこの10ページの中でどんなふうに見るかは興味深いです。)

補足

 物理学で物議を醸し出してる、以下の研究に言及するコミック。

 物理学をひっくり返すような研究結果が出来てきた時は、その議論の方法に対して注意を促すのではなく、賭けの対象にしてしまった方が良いんじゃないかと言う提案。