昔話:ネネに未だに恨まれている事
釣りの話を書き始めたら、こんな昔話を思い出しました。
「八郎潟」と言う、バスフィッシングの聖地があります。秋田県です。今では、昔ほどの爆発力はなく、漁業権が無いとバス釣りもままならなくなったりして、釣りするには状況が厳しくなりましたが、僕が一番はまっていた時期は、こここそが、バスフィッシングの聖地、楽園。バスやってるなら生きているうちに一度は行っておけ、と言われていました。
忘れもしない、1998年8月14日。当時付き合い始めたばかりのネネを伴って、そのバスの楽園、八郎潟へついに降り立ちました。
実際は、岩手にネネのお父さんの会社の保養所があったので、そこに泊まりつつ、1日だけ、秋田に遠征です。当時、東北と言ったら八郎潟のことしか頭にありませんでした。今でもその当時のことを思い出すとワクワクしてしまいます。
同じ東北とはいえ、全然逆の方向なので、到着するのに2時間半掛かりました。レンタルボートを借りて、小さいボートに僕とネネ、2人乗り込み、さー出発です。
その時は、腕も未熟だったし、ネネに釣りを教えながらやっていたので、噂ほどは釣れなかったです。なんだ、「八郎潟も大したことないな!」なんて、釣れないのを湖のせいにしていたその時でした。
ネネが「あっ!」と叫んだかと思ったら、天と地がひっくり返り、体がずぶずぶと水の中に沈んで行くんです。一瞬訳が分かりませんでした。
どうも、ネネが体制を変えたときにボートのバランスが崩れ、ボートがまっさかさまに転覆してしまったようです。
一瞬慌てたんですが、そういうときの為にフローティングベストをしていたので、僕は比較的冷静でした。幸い水深は1mほど。そこは砂地だったので、足が付くことはすぐ分かりました。最悪の事態は避けられそうです。
安全を確認した瞬間、僕はこう言ったのです。
「おーい、デジカメは大丈夫か?釣り道具は大丈夫か?」と。
これを聞いて、ネネはプンプンと怒り機嫌が悪くなってしまいました。当然釣りは続けられないので、出来る限りの沈んでしまった釣り道具を回収して、そのままボート屋に直行しこの日の釣りは終わりです。
なぜかというと、まず初めに聞くのは、「ネネ、大丈夫か?」だろうと。デジカメと釣り道具を優先したことが、かなり頭にきたみたいです。
実はかなり後悔しています。あの時なぜ、「ネネ大丈夫か?」と初めに言えなかったのか。未だにその話を言われ続けています。たぶん一生許してもらえないのかもしれません。
最高の1日になるはずの八郎潟釣行が最悪の形で終わってしまいました。
結局、釣り道具は全て回収できました。しかし服も全部びしょぬれだったので、ひどい状態でした。携帯も当然、全水没。液晶がだめになりました。
ボートをボート屋に返して、温泉施設を探すと、八郎潟近くにちょうどよい温泉施設があったので速攻で入りに行きました。そこのでお風呂の暖かさ、ありがたさは今も忘れられません。
いい加減、そろそろ笑い話として懐かしく語れないだろうか。未だに恨まれてるのは悲しい。
このことがあってから、ネネはすっかりレンタルボート嫌いになってしまいました。他の釣りはなんでも行きますが、レンタルボートだけは未だに嫌がります。
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